WEEK ENDでは、「AROMA DIFFUSER 2」のリリースに合わせて、香料をたらすのに使用するアロマプレートの新商品「SAKAN(サカン)」を発売しました。ここでは、SAKANプレートの開発の経緯と製品の特長をご紹介します。
土の吸湿と放湿を繰り返す性質に着目
SAKANプレートは、日本の伝統的な建物の壁や床、土塀などを、コテを使って塗り仕上げる仕事である「左官」から名付けられています。WEEK ENDのデザインチームでは、左官で作る壁に吸湿と放湿を繰り返す性質があることから、香料をたらすプレートの材質として注目していました。そこで、石川県金沢市に拠点を置くsoil株式会社(※)に相談し、快諾いただいたことから開発がスタートしました。
製作・開発へのこだわり
soil社の母体である株式会社イスルギは左官業を専門とする企業で、土の特性や加工に精通したスタッフが多数在籍しています。土のエキスパートであるsoil社の力を借りることで、素材開発の可能性は大きく広がりました。
当初は、soil社が扱う代表的な素材である珪藻土を主体に検討していましたが、香料を長時間保持できる吸水性と、容易なメンテナンスを可能にする耐久性の両立を目指す中で、セメントを主要な原料とする配合にたどり着きました。それに顔料や加工を加えながら試作を重ね、アロマディフューザーの金属筐体に調和する美しいプレートが出来上がりました。
手仕事による丁寧なものづくり
プレートの製造工程では、原材料に水を加えて攪拌し、型に流し込んでアロマプレートのかたちを成形していきます。そして、コテなどの道具で表面を整え乾燥させます。すべての工程は、金沢市内の工房で職人が手作業で行っており、一つ一つ工程を丁寧に進めていきます。
3色展開するプレートは、それぞれ異なる加工を施しています。「WHITE MARBLE、ASH GRAY」には、左官の技法である「かき落し」を取り入れることで、土の素材感を引き出しています。また、「SAND BEIGE」では、金沢にある武家屋敷の土壁をイメージして、コテでならした平らな質感を残しました。色味には、土に由来する溶岩や大理石、土壁から着想した顔料を加え、自然の風合いを表現しています。
日常に豊かな香り体験を
このたび発売したSAKANプレートは、日本の文化と歴史の中で育まれた技術が詰め込まれたプロダクトです。リビングや寝室、デスク周りなど、身近な場所にWEEK ENDのアロマディフューザーを持ち運んで、日常に豊かな香り体験をぜひお楽しみください。
※soil株式会社について
金沢に本社を構える左官工事の専門集団イスルギを母体として、左官仕事を生かした新規事業として2009年にブランドスタート、2015年に会社設立。古来より培ってきた技術を背景に、珪藻土のバスマットをはじめとした、暮らしを少し豊かにするユニークなアイテムを生み出しています。
公式サイト:https://soil-isurugi.jp/